フードバンクしまねあったか元気便

発達障害に限らず子どもの病気や障害があると、通院や付き添いのために、就労が制限されてしまうことがあり、経済的に厳しくなることがあります。

今回は、島根県内で利用できる食事支援についてご紹介します。

子ども食堂とは

貧困家庭への食事支援、両親が仕事で遅くなり孤食になりがちな子どもへの繋がり支援などを目的としてはじまったとされる活動で、食事を無料もしくは安く提供するだけでなく、地域住民がつながれるように、公民館を場所にして開催されることもあります。

当初は貧困家庭を対象にした支援という機能が色濃くありましたが、現在は運営者の多様化もあって、支援の対象は老若男女を問わないようになり、地域連携、つながりづくりの機能も増してきています。

NPO法人全国こども食堂支援センター『むすびえ』の調査によると、2018年時点の全国の子ども食堂は2,286か所ありましたが、翌年2019年6月時点には3,718か所となり、1年間で1.5倍以上にもなっています。

ただし、まだまだ地方によっては子ども食堂がないところも少なくなく、『子ども食堂』の名前を知っていても、実際に見たことがないという人が多いようです。

子ども食堂がない地域にお住まいのご家庭が利用できる支援に『フードバンクしまねあったか元気便』があります。

2019年に任意団体として活動を開始したばかりの『フードバンクしまねあったか元気便』は、市民の皆さんや企業さんから食品やお金の寄付を募り、さまざまな事情で生活に困っている子育て世代に無償で配布しています。また、親子が参加できるイベントも開催しています。

『あったか元気便』は、学校を通じて家庭に届いたお知らせで利用申請すると、年４回ご自宅に品物が届くので、近隣に子ども食堂がなくても、遠方に足を運んだりすることが難しい家庭でも利用が可能です。

※2021（令和3）年現在、『あったか元気便』のお知らせは、松江市内の小中学校に通う特定の家庭に行われています。

島根県内の家庭に『あったか元気便』が行き届くよう、寄付や協力が集まってほしいと願っております。