支える
コミュニケーション
対人関係、社会性
『ベストフレンドS』で友達作り
自閉症スペクトラム症は、習慣になっていることや具体的なことを着実にこなす能力が高い一方で、臨機応変に対応しなければならないことや抽象的なことは苦手であることが少なくありません。そのため、会話場面では「はい」「いいえ」で回答できる会話に負担はなくても、フリートークや自発的な質問はとても負担を感じてしまうことがあります。
このような場合、会話ややり取りにルールを設けると、負担なくコミュニケーションが可能になることがあります。
『ベストフレンドS』
このボードゲームは、用意された150問のお題をうけて、相手のことを想像するゲームです。4人から6人程度でゲームを開始し、順番にお題カードの一枚を引いて出題をします。お題カードには「無人島にもっていきたいものは」、「私(出題者)が欲しているものは?」などが記されており、そのお題を受けて参加者は回答していくのです。
やり取りのルールが具体的であり、かつ、話題がお題カードで定められているため、自由な会話が苦手な人にも、取り組みやすいボードゲームです。
アナログゲームを活用した療育支援
『ゲーム』と耳にすると、オンラインゲームによるゲーム依存を想像してしまいがちです。ゲームにはすごろくや人生ゲームなどの『アナログゲーム』もあります。アナログゲームはルールを守る、作戦を考える、人とやり取りすることが欠かせません。現に、アナログゲームを活用した療育支援も開発されています。
アナログゲームを活用して楽しみながらコミュニケーションを支援していきましょう。