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噛む玩具、感覚を楽しむ玩具

噛み癖はとっても危険

子どもの筆箱をみるとびっくり。鉛筆の持ち手部分がかじられて木の部分がむき出しになっているではありませんか。

学校の授業中に鉛筆の端を噛んだり消しゴムを噛んだりして、噛む感覚を求める児童生徒がいます。かみちぎった消しゴムなどを飲み込んでしまい不健康や不衛生であるだけでなく、椅子の船漕ぎ中に鉛筆を噛みながら転倒してしまえば、鉛筆が喉を突き刺してしまうかもしれず、非常に危険です。

噛んでよいものを与えよう

危険だからといって、授業で使う鉛筆や消しゴムを取り上げたりすることはできません。仮に取り上げたとしても、爪噛みなどの別の噛み癖がでることも少なくありません。実際、手の爪噛みに繋がり、噛む手の爪がなくなって足の爪噛みまで始まった子どもがいます。

噛まないように禁止したり、噛むものを取り上げたりするのではなく、噛んでよいものを与えるとよいでしょう。

例えば、鉛筆を噛んでしまう子ども向けに作られたシリコンキャップがあります。シリコンでできているため、消しゴムのように噛みちぎることは難しく、噛み応えのある弾力を楽しむことができます。見た目もとてもオシャレです。

自閉スペクトラム症や知的能力障害が背景にあるため、安心を求めていろいろなものを噛んでしまう子どもには、授業中に使用しやすいシリコンキャップだけでは限界があります。この場合は、ネックレス型が良いでしょう。首にかけるタイプであるため、不安になった時や感覚を求めたくなる時にいつでも噛むことができます。

いろいろな形や色があり、見た目もオシャレで一目見ただけではお洒落なネックレスのようにしか見えません。

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噛んでよいものを与えよう

することがないと手遊びをしてしまう子やそわそわする子どもなど、感覚遊びを求めて落ち着きない子どもには、フィジェットトイを利用してもよいでしょう。

フィジェット(fidget)とは『せわしない、いじくりまわす』という意味、トイ(toy)は『おもちゃ』という意味です。つまり、フィジェットトイはゲーム機やボードゲームのように何らかの問題を解決するようなおもちゃではなく、いじくりまわすことそれ自体を目的とするおもちゃです。最近(?)流行った『ハンドスピナー』が良い例でしょう。

フィジェットトイは、それぞれによって得られる感覚が違います。エアキャップ(いわゆる『プチプチ』)の感覚、スイッチのオン・オフの感覚、ダイヤル式ロックの感覚など様々な感覚を楽しむことができます。

感覚を求める行為が自傷行為になるような場合(頭をゴンゴン壁に打ち付ける)には、フィジェットトイの利用を検討してもよいでしょう。

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